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トップメッセージTop Message

  • コメリの経営理念

    企業は人々の幸せのために存在すべきものであり、それでこそ社会から支持を受けることが出来る、という考えを経営の基本に据えております。

    流通業の社会的使命とは、遅れている分野の流通を近代化していくことにある、と私は考えます。コメリは、金物・工具や園芸・植物を核商品と位置づけていますが、 園芸植物の生産現場はいまだに家族労働に依存し、需給調整も小規模な市場取引が中心です。一方、金物・工具の流通機構は、旧来の問屋制度によって複雑且つ非効率な部分が多く残っています。 コメリは、こうした分野の流通をイノベーションすることで、価値ある商品をより廉価で豊富に提供し、豊かな社会の実現のため、お役に立ちたいと願っております。 そうした事業活動を通じてのみ、企業は社会の中で存在を許されるものと考えているからです。

  • コメリが増収増益を続ける要因

    チェーンストア産業の台頭は、小売業界の大きな流れです。コメリは、独自の戦略でチェーンストア・システムの構築を行って参りました。 原則通り着実に行ってきたことの成果が、今になって現れてきているのだと思います。

    コメリ独自のハード&グリーンは、売場面積が1,000m²の専門店業態で、いわゆる一般的なホームセンターよりも小型ですが、チェーン展開を前提に開発されたものです。 また、店舗をサポートする商品調達・物流・情報の仕組みも、コメリが独自に考案し、構築しました。これらが一体のシステムとして機能したとき、 マス・マーチャンダイジングによる強力な商品力と、ローコスト・オペレーションが得られる仕組みになっているのです。

  • ハード&グリーンと同業他社の小型ホームセンターとの違い

    小型店を成功させるには、店数による商品力の強化が不可欠です。ハード&グリーンは、取り扱いの難しい金物・工具と植物・園芸を核商品として育ててきました。 この分野でマス・マーチャンダイジングを実現することで、大型店に負けない商品力を構築してきたのです。また、ハード&グリーンは、徹底したローコスト・オペレーションによって、 他社が進出できない人口1万人程度の小商圏にも出店が可能です。こうした地域では、無用な競合にさらされることなく、お客様のご支持を独占することができるのです。 これに対し、他社がかつて試みた小型店の多くは、大店法による出店規制をくぐり抜ける目的で、大型店の売場を単純に縮小したものでした。そのため、個々の部門の品揃えが中途半端になり、 運営コストも高くなってしまいました。その結果として、お客様の支持を得られなかったのだと思います。

  • 核としたのは金物・工具と植物・園芸

    コメリが創業した三条市は、日本最大の金物の産地です。また、新潟県は全国有数の農業地帯であり、園芸関係の生産も盛んです。コメリはホームセンターを出店する前からこうした環境の中にあり、 金物・工具と植物・園芸の分野に関わってきました。産地に接近していて生産・流通の事情に精通していることは、流通業が商品力を強化するためには、とても恵まれたことです。 こうした地の利に恵まれたからこそ、扱いの難しいハードウェアやグリーン商品においてマス・マーチャンダイジングが可能になりました。しかし、もっと重要なことは、 これらの分野において遅れた流通機構の近代化が必要だったことです。チェーンストア・システムを通じて、金物・工具と植物・園芸の分野で流通イノベーションを起こすことは、 豊かな社会づくりに貢献するための、コメリの社会的使命だと考えています。

  • 今後とも成長を続けていくために重要なもの

    既存のマーケットだけに固執しては、継続的な成長にも限界がありますが、国内にはコメリにとって未開拓のマーケットがまだ豊富に残っています。それは、 単に立地上の出店余地と言う意味ではありません。社会構造の変化によって、農協や問屋といった従来の流通機構が揺らいでいる商品分野があるということです。 たとえば農業資材や建築資材等がそうです。コメリはこうした分野へも積極的に進出し、新たな流通機構の構築を担いたいと考えます。そのためにまず必要なのは、 マス・マーチャンダイジングを可能とする圧倒的な店舗数です。

  • 株主に対する基本的な考え方

    企業は社会的に意義ある存在でなくてはならない、と言うのが私の考えですが、そうした活動の場をコメリに与えて下さっているのが株主の皆様だと思います。 貴重な資金を提供してコメリを支持していただいているのですから、その期待には必ず応えていかねばなりません。そのために、ROA(総資本対経常利益率)で 10%の水準達成を経営目標に掲げ、資本の生産性を常に高めていくよう努力しています。また、利益分配については、株式分割や増配によって、 株式を公開して以来連続で増加させてまいりました。今後とも、株主の皆様にご満足いただけるよう、収益性の高い企業体質を維持しつつ、成長していきたいと考えています。